染織あれこれ(58)
 6代目が担当「七年祭」
「祭仕度(まつりしたく)」 《い》

●「日章旗」「奉納幕」「水引幕」で祭仕度
◆定紋「子持亀甲に七曜星」紫地白の染抜き 15/9/13
 丑と未年に行われる船橋三山の『二宮神社・七年祭』が始まった。七年祭は9月の小祭(湯立祭)と、11月の大祭となっている。

 9月13日。4時起きで二宮神社へ向かった。集合は日の出前。午前5時。

 祭典委員長、大年番代表の挨拶の後、舁夫(かきふ)長の音頭で「御神酒乾杯・手締め」を行い、神輿の担ぎ出しが始まる。

 半襦袢、半股引、ゴム底足袋。"白装束"の若衆が境内を所狭しと元気に"サシモミ"。「ウリャー」「オリャー」のかけ声は勇ましく、リズミカルだ。

 4、5分も経っただろうか、神輿の周りに「カスミ」が立ちこめた。一瞬、何かと思ったが、若衆たちの"熱気"の湯気だ。

 渡御の隊列は「榊」「山車」「子供神輿」に各200人。「神輿」300。「金棒曳き」が10。神官、役員、警護合わせると総勢1000人。長さは100メートルを超える。

 神社到着は午後6時。その後、神輿は近隣の藤崎、田喜野井町へ渡され「大祭」への引き継ぎ。全行程終了は午後10時をまわる。

 「寅待会」さんから『祭仕度』のご注文を戴いた。寅待会(とらまちかい)は三山の各家々から組織された大祭執行の主体的役目。

 金棒、日章旗、日の丸扇に"ホイッスル"という小道具類から「高張・弓張」の提灯。そして山車の『奉納幕』までと、色々。

 誠に栄誉と張り切るが、今回、山車幕はじめ多くの仕度を、当社六代目・専務の葉之助に担当させた。

 祭仕度はアイテムが多く専門性が高い。期日は限られ地域特性も強く独特。六代目勉強の好機となった。

 山車修復に合わせた新調の幕はお陰様で好評。堅実で迅速、誠実な仕事でご信頼を戴いた。大祭に向けては大正二年作で老朽著しい『大幟』の新規制作も承った。

 つるや伊藤は来年150年の節目。室町時代、文安二年(1455年)から始まる558余年の歴史と伝統。大祭のご加護で「薄利永続」、一層、勉強精進。

(つるや伊藤・伊藤吉之助)

船橋市民新聞 2003年 9/20発行 第58号